「送ってくれてありがとうございました。あと・・・・・・話聞いてもらえて、嬉しかったです」




家の前まで送ってくれた。



妹はまだ帰っていないみたいで部屋は真っ暗だった。






「いやいや。こちらこそ・・・・・・ありがとう。今度2人で飲みに行く?その方がゆっくり話せるし」





信じていいの?




大野先輩のこと。






もう一度、頑張る。



ただ見てるだけなんて嫌だもん。





「行きたいです!!」




「おう。じゃ、メールするから教えてくれる?」






一度はだめになったと思った。



あきらめようと思った。





でも・・・・・・

また動き出した。





今度は、大丈夫。



そんな気がした。






「おやすみなさい」




「おやすみ、じゃ~また」





嬉し涙を流すのは、いつぶりだろう。





こんなにも嬉しい涙は生まれて初めてかもしれない。