「俺達からのクリスマスプレゼントで~す!!」





たっくんの明るい声と共に・・・・・・




「うわぁ!!すごい!」




大きな大きなクリスマスケーキが!!



虎太郎を抱いた龍と、隆介君がそれぞれお相手の女性を迎えに来る。



感激する美亜ちゃんの頭をコツンと叩く隆介君を見ていると、やっぱりちょっと素敵だなって思っちゃう。




でも・・・・・・やっぱり、先生以上の人はいないんだ。




「直、メリークリスマス」




私を迎えに来た王子様は、とびっきりかっこいい笑顔と甘い声。




「すごい大きいケーキ!!」



「だろ?お店の人に頼んで、特別に作ってもらったんだ。俺は直の好きないちごをリクエストしたんだ」



「そうなの?」



「ああ、それぞれみんなが彼女の好きなものをリクエストしたから、すげー豪華だよ」



“彼女”って言ってくれたことが何だか嬉しくて・・・・・・ニヤけちゃう。





近付いて見てみると、チョコ、マロン、メロン、いちごの鮮やかなケーキだった。




「すごいすごい~!!めちゃめちゃ美味しそう!」



はしゃぐゆかりの横で、満足そうな顔をしているたっくん。



こういうサプライズは、女の子は喜ぶんだよね。





私は、先生の奥さんだけど、それぞれみんな素敵な男性で。


どのカップルも本当に幸せそうだった。






帰り道、星の下でとても長いキスをした。




なんだかファーストキスを思い出すようなキュンとするキスだった。





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