「やっ…」

抵抗の言葉を言わせないように、あたしの唇をおおう瀬戸内。



なんで…

もうわけわかんない。

あたし、初めてなんだよ…

こんなの、絶対嫌だ。



「…やめて!」

両手で瀬戸内を突き飛ばす。



「最低…
あんたなんか大嫌い!」

勢いよく起き上がって、バサッと布団を払いのけるあたし。

涙目で、思いっきり瀬戸内をにらみつけた。