「ルナ…

今は俺の気持ちをわかってくれるだけでいい」


「ごめんなさい…」


「謝るな。

必ず振り向かせるから」



コンコン−−−


「総長、準備が出来ました」


「わかった」


タクトはドア越しに返事をすると立ち上がり、まだ座ったままの私に「行くぞ」と手を差し出してきた


私はその手を握り立ち上がった


この手を離したくない−−


素直にそう思う自分がいた…−−


だから…


「タクト…パーティーが終わったら話がしたい」


私がそう言うとニコッと微笑んで頷いてくれた


今度こそちゃんと話そう


もう迷わない、今ならちゃんと話せる気がする−−