「もういい」


そう言ってタクトはギュッと私を抱きしめた−−


「タクト…?」


この状況に困惑する私に抱きしめたままタクトが話し出した


「周りに何と言われようと関係ねぇ。

俺は…俺達は、ルナが好きだから一緒にいるんだ。

それじゃだめか?

誰が何と言おうと、俺達桜龍の仲間はルナの事仲間として認めてるんだ。

だから胸張って俺達といればいい。

俺が、必ず守るから。

ルナの不安も全部受け止めるから。

だから…

そんな悲しい事言わないでくれ」


「うっ…うぅ…」


私はタクトに抱きしめられたまま泣きつづけた−−