細いのに、脱いだら筋肉質のある綺麗な体……
男の人なのにドキドキする。
「ラミカ……」
愛しい人を呼ぶような、優しい声……なんだか心地いい。気持ちよくて……
「聡ちゃん……体内時計が寝る時間だよって言ってる」
「は? ふざけんな! こんな雰囲気で寝かせるか! てか、薬で寝なかったくせに今は寝るって絶対にわざとだろ!?」
聡ちゃんはバカだなぁ……
「安心して、癒されるから……寝れるんだよ。今回は頑張ったほうだよ。聡ちゃん、大好き……」
瞼がゆっくりと落ちていく。聡ちゃんは唖然とした顔であたしを見ていて……
なんか悪いことしたな。
だけど、明日の朝目覚めたら、おはようのキスをあたしからするから
許してね……?
第9話:終わり