「え、でも何で俺に…」 「お前は真面目だし、実力もある。今回の仕事には一番ふさわしい」 ふさわしい…か…。 「……分かりました。そのお話、ありがたく承けさせて頂きます」 「そうか。良かったよ。じゃあ詳しいことは後程話すから、今は仕事に戻っていいぞ。」 「はい」 俺は課長に頭を下げると、デスクに戻った。 すみません、課長。 俺、あなたの奥さんを抱きました。 ……好きになってしまいました。