「あれ…っ!?寝てると思ってたのに、起きてたのっ!?」



「…………。」




夜兎はあまり泣かない赤ちゃんだ。



よく寝るし、お姉ちゃんの白羽とはどうやら正反対らしい。



時春の母、美春に聞けば………そんなとこまで時春に似ているらしい。



彼も、ふてぶてしいくらいの赤ん坊だった…なんて言われるほどだったらしい。



それを聞いた雪兎は、自分を真っ直ぐに見つめる切れ長の黒い瞳を見つめ返しながら………



ハルは赤ちゃんの時からハルなんだなぁ~…なんてことを思った。







「………。」



でも………



雪兎の母、茉百合も言ってたっけ?



こうやって……やたらに人をじぃ~っと見つめてくるところは…………









雪兎の赤ちゃんの時に、そっくり同じだって。