「いってらっしゃい!」


夢のようなX'masも終わり、また普通の生活に戻った。


「今日は海な」

「うんっ!待ってるね」

「なんか本当うれしいな~」

「新婚さんみたいだよ!」

「だな!!」


翼はあたしにたくさんKISSをして、仕事に行った。


昨日の夜はたくさん、たくさんギュッってしてもらって、たくさんKISSして、たくさん、たくさ~ん翼と愛を確かめ合って、抱きあったままいつの間にか寝ていた。


翼のぬくもりを感じながら、幸せなまま朝を迎えた。


あたしは昨日買った翼のスーツと自分の洋服をハンガーにかけて、ニヤついていた。


翼、似合ってたなぁ。


「翼の匂いだ……」


落ち着くウルトラマリンの香水がほのかに香り、翼のスーツに顔を埋めた。


そのとき、あたしのピッチが鳴った。理恵だ!


「もしもし?」

「流奈?生きてる?」

「うん、生きてるよ」

「いま、翼くんち?」

「そうだよ!」

「久々に買い物でも行こうよ~!]

「いいよ!翼が帰ってくるまでに戻ってくれば平気だから」

「じゃあ、支度したら連絡ちょーだい」

「わかった、ソッコー支度するよ!」


電話を切ると、すぐに翼に電話をした。


「流奈、どした?」

「あのさ~、理恵と出かけてきていい?」

「はぁ?無理だよ、無理!」

「えっ?」

「嘘だよ。行ってきな!でもスカートと化粧はダメだよ」

「マジ?」

「うっそ~!行ってこいよ。そのかわり気をつけてな」

「わかったよ」

「なにかあったら連絡してな。すぐ飛んで行くから」

「はぁ~い」

「じゃあ、後でな」



「理恵に会うのも久々だな……」


あたしはすぐに支度を終えて、理恵に電話をした。