「マーヤちゃん、立って……」


私は放心し、へたれこんでいたマーヤちゃんの手を取りました。


「ど、どうするの……。アミダさまからは、逃げられないよ……」

「マーヤちゃん。秋葉原刑事に相談しよう」

「あ……っ」


そうです。秋葉原刑事は確か元お坊さんだと言ってました。

お坊さんなら、アミダさまの呪いに対抗できるかもしれません。


「で、でも、信じてくれるかな……?」

「分からない……。けど、ダメで元々よ……」


私はケータイで秋葉原刑事に連絡しました。


「あの……。私です、リョーコです……。いま、すごく危ない目に遭っていて……。詳しくは会ってお話します。……はい、学校です。お待ちしています」


マーヤちゃんが心配そうな顔で、


「ど、どうだった……?」

「うん……。近くにいるから、すぐ来てくれるって。もし信じてくれなくても、大人の男の人と一緒に帰れるから、とりあえず安心だよ……」


大人がいたからといって、アミダさまに勝てるとは思えませんでしたが……