次の日。

愛樹は学校に来なかった。

告白を胸に誓ったが、愛樹がいないとできるはずもない。

理奈に、なにか連絡が来ていないか聞いてみても、「知らない。」としか返ってこない。

なにか知っていたとしても、俺に正直に話してくれるとも思えない。

昨日のことが原因なのか・・・?それで体調くずしたとか。

だったら俺のせいだな。

でも、昨日のことは体調をくずすほど、愛樹に影響したのか。

それって、愛樹の中で俺の存在がでかいってことなんじゃ・・・?

って、またこんな状況なのに良いように考える。

おめでたい奴だな、俺って。

午前の授業は、愛樹のことばかり考えていたせいでいつも以上に頭に入ってこなかった。

昼休みを告げるチャイムが鳴り、俺はいつものように玲二と教室を出る。

玲二は、愛樹が来ていないことと、俺の表情からなにかを察したのかいつものようにうるさくしゃべらない。

こういうときは、しゃべってくれた方がいいのに。

外の空気を吸いたい俺の提案で、昼飯は屋上でとることにした。