次の日、教室へ行くとすでにゆきのは来ており西野君と凪君と一緒にいた。

私が教室に入ってくるのを見つけるとゆきのはとびっきりの笑顔で私の元へ駆け付ける。


「マキ大好きー!」

といきなり抱きついてきて叫んだのだ。


ちょっと…みんなガン見しているよ。

そしてバッチリ目が合った出来立ての彼氏、基西野君が少し妬いているようにも見えた。

ゆきのを背中に背負うような形で西野君と凪君の元へ行き「おはよう」と挨拶する。


「康史…と付き合えることになった。マキも凪も協力してくれてたみたいだから、私嬉しい」

「二人ともどうもありがとな!」


早速呼び捨てになっている二人。

顔を見合わせて微笑み合う出来立てホヤホヤのカップルを目前に私もニンマリと笑みを浮かべた。


「どういたしまして!良かったね、二人とも両想いなのになかなかくっつかなくて見てるこっちがもどかしかったよ?」

「本当だよなー」


凪君は高らかに笑って私の頭を撫でる。

せっかく朝頑張って寝癖直したのに台無し!