「だー!わっからんぞ俺はー!」
「はぁ!?
あんたここ昨日もやったんですけど!?
ノート見ろ、ノート!!」
………ある日の放課後。
誰もいない、静かな教室で私は上原に勉強を教えていた。
今週末にテストがある、ということで
私が教えてやってるのだ。
「本当だ、やってた。
ノート見たら思い出してできんのになぁ。」
「バッカじゃないの?
こんなの公式覚えるだけじゃない!」
「こんな数字ばっかをどう覚えろっていうんだよ。」
だからそれを覚えるのが暗記でしょ!
って言いたいところだけど頑張って堪える。
ここで言い返せばまた長くなりそうだったから。