「でね、最近好きな子ができたみたい」




「そうかぁー。いいなぁ、その子が羨ましいよ」



学校の帰り道、タキくんのことを好きな友達と今日のことについて会話していた。



友達の名前は蘭ちゃん。



黒髪ロングがとてもよく似合っている女の子。



男の子ともすぐ仲良くなるし、とても気さくで明るいんだけど…タキくんの前では急に大人しくなっちゃうんだよね。



「もしかしたら蘭ちゃんなのかも」



「やだー、違うよ。最近ほとんど話せてないし」



「タキくんがその子に告白する前に、蘭ちゃん頑張ろう?」



「ええっ、何を頑張るの?もう好きな子がいるんだよね。無理だよ」



「無理じゃないっ」



「じゃあどうすれば?」



それはー…。



勢いで励ましたものの、その術がわからない。