「いやいや、その反応は絶対照れてたって!」


「陽菜ちゃん!声大きいっ……」


「大丈夫だって!聞こえてないよ!」





楽しそうに歌って盛り上がるクラスメイトのみんな。


大きな音楽が部屋いっぱいに流れている。


確かにこれだったら聞こえないかも、とホッと胸をなでおろした。




球技大会の打ち上げにカラオケに行くことになった。

普段あんまり行かないけど、陽菜ちゃんに引っ張られるようにしてついてきた。


葵くんもいるみたいだし……。



男友達と話している葵くんをチラッと見る。




「このままいけば、アイツの本当の彼女になるのも夢じゃないんじゃない?」




ジュースを飲みながらニヤニヤと笑う陽菜ちゃん。


もう、からかうのはやめてよっ。