ーこあー

家に帰って来て私はすぐに自分の部屋へ行った。

ベットに寝転び、天井を見上げた。


「ゆうき...」


涙が次々と流れ落ちる。

胸にぽっかり空いた大きな穴。


この気持ちを言葉では表せられなかった。


ーコンコン


あい「こあ...」


急いで涙を拭った。


あい「ちょっと話そうか。」


そう言ってあいちゃんはベットの前へ座った。


あい「こあ?はやとの本当の病気知りたい?」

こあ「...え?」

あい「こあが知りたいなら、教えるよ。」

こあ「知りたい...。でも、怖いよ...」

あい「怖いよね...。私も聞いた時すごく怖かった。」


あいちゃんも怖かったんだ...。

こあ「本当の事聞いてもいいの?」

あい「うーん、本当は本人から聞くのが一番だけど、こあが本当の事を隠されてて辛いならって思ってさ。でも、一つだけ条件がある。」

こあ「条件?」

あい「うん。はやとが自分から言い出すまで知らないフリをしてほしいの。」

こあ「...」

あい「それが出来なければ、教えられない。」

こあ「ちょっと考えさせて...」

あい「わかった。」


そう言ってあいちゃんは部屋を出て行った。