やって来ました、実家に。


どこにでもありそうな、ボロアパート。

私の実家は貧乏だ。



「ただいま〜」

「お邪魔します」



私は、玄関に入るなりげんなり。


呼び出された理由がわかったから。



「社長、しばらく車で待っててもらえませんか?

すぐ、戻りますので」


「嫌だ」



……あんまり見られたくないんだけど。


仕方ない、ここで待ってもらおう。



「はぁ…、わかりました。
じゃあ、ここで待っててください

いいですね?」


「……わかった」



よし、取り敢えずリビングへ。