『……いーんじゃない?復縁』


『迷ってるってことは、まだ好きだって言ってるようなもんじゃん』





…そう、かもしれないんだけどさ…



がたんごとん、と揺れる電車の中でギュッとスカートの裾を握った




でもだからって…


そもそも前に進んだほうがいいって言ったのはあいつなのにっ





「…もう、訳わかんない…」





あの後、藤堂はなぜか少し不機嫌そうだったし…


陸ともちゃんと話さないとだし。



はぁ、とため息をつく



憂鬱な試験までもう残り日数ないのに…




こんな考えごとしてる場合じゃないんだよ、自分!


藤堂の言葉に、ちょっと傷ついてる場合でもないんだよっ





「(…麻美に相談してみようかな…)」