女子三人の作戦会議が開かれた翌日の木曜日、理一君から合コンの連絡がメールで来た。

男性は理一君と、理一君の大学時代の友達と後輩。エリートサラリーマンでルックスも良い優良物件だから、柚珠奈の友達にも喜んでもらえるとかなりの自信だ。

「そんなに優良物件なの?」

「まあな。好みはあるだろうけど、二人とも条件的には俺より上だぞ」

給湯室で取りに来たコーヒーを飲みながら教えてくれる理一君を見つめて、驚きで目を丸くする。

「理一君より好条件なの?」

自分の従兄弟をほめる訳じゃないけど、客観的に見て理一君はかなりハイスペックな方だと思う。
今は小さな文具メーカー勤務だけど、ゆくゆくは伯父さんの跡を継いで会社社長になるって決まってる。それに優しくてマメなトコロが良い旦那、良いパパになりそうだと、女子社員にも高評価だ。

確かに外見は凄ーくカッコいい!って訳じゃないけど、清潔感があるし、平均よりは全然上だと思う。ちょっと残念なのは身長が高くないこと、くらい。それだってギリギリ170センチに届かないだけだから、マイナス要素までにはならないだろう。