中の学食にはたくさんのアメフト部がいる。



もう目立つったらありゃしない。あんだけデカい体してれば。


私たちも彼らみたいにのんびりと涼しいところであっついラーメンでも啜りたいところだけど残念ながらマネにそんな暇はない。


彼らの練習前が、私たちにとってのヤマ場なのだ。


自販から取り出したら、すぐに袋を開ける。


私たちスタイル。恥ずかしさなんてなんのその。


「あやのお前アホか!そんなでかいパンたべおわんないじゃん!!」


「部活終わったら半分食べるのー!」


パンを食べてても猛ダッシュ。


部室にカバンをほおり投げて、着替えとパンとお茶を持ってトイレに行く。