それから月日は過ぎていき、いろいろな意味で運命の日である、冬季スポーツ大会の前日となった。 あたしと未亜の昼休みは、今日もいつも通り平和で。 「ハチマキ赤~」 未亜が手に取ったそのハチマキは、朝のホームルームで担任が配ったものだった。 「いいでしょ?情熱の赤!!だよ」 あたしはそう言って笑った。 あたしたち実行委員が考えて、それぞれのクラスに似合うような色に決められた、そのハチマキたち。