キーンコーン…


午前の授業はボーッとしていれば過ぎ去っていくもので、あたしは何もしないまま昼休みを迎えた。


窓の外では相変わらず少し雪が積もっているけど、太陽がポカポカと差しているから暖かく感じる。


あたしと未亜は、教室でいつもと変わらずお弁当を食べていた。


「お腹すいた~」


あたしはそう言って、母親が作ってくれた卵焼きを口の中にほおばった。


口の中でふわふわに卵焼きが弾んで、あたしは思わず笑顔になる。