…次の日の早朝、気怠さを感じながら、目を覚ました。

隣りでは、藤岡部長が静かに眠っている。

…昨晩、私は藤岡部長と。

思い出しただけでも、身体中が火照ってしまう。

そんな自分に気づかれたくなくて、そっとベッドから抜け出し、散らばっている服を着ると、私は部屋を出た。

…昨日、藤岡部長への想いを断ち切ろうと思ったのに。

こうなってしまい、もっともっと、藤岡部長への想いが、増してしまった。

…私の事を、決して好きだとは言わない、藤岡部長。

貴方は、私をどうしたいの?私の中に、貴方で一杯にさせて、その後は…?

高層マンションを見上げ、藤岡部長の事を思う。

…もう、これ以上は、傍にいちゃいけないと、シグナルが聞こえてくる。

…それでも、想いばかりが、膨らんでしまう。