「西園寺さん、お待たせいたしました。この子がカンナさんと同級生の新村楓子さんです」


校長がスーツ姿の男性にあたしを紹介する。


その隣にいた女の子はあたしと目が合うと、ニコッと満面の笑みを浮かべた。


この学校のものではない制服を身にまとう女の子の顔には見覚えがあった。


「ふーうーこーちゃん!!」


「えっ……。カンナ……?」


「当たりー!!すっごい久しぶりだね」


カンナはそう言うと、あたしにギュッと抱き着いてきた。