翌日────────


「あれ、やけに早いじゃん妃奈」


あたしより
10分くらい遅れて

律希はあたしの後ろの席に座った。


「うっ…まぁねー…、、、」


後ろを振り向きもしないで答えた。


「今日は待ち伏せしなかったの?」



律希の問いかけに
あたしはコクンとうなずく。


やっぱり
挨拶することはできなかった。


だから今日は


いつもより10分も早く
支度をすませて

祐くんを避けて学校に来たんだ。




「なんかあった…?」


「それがさ……」




あたしは律希に
昨日言われたことを全部はなした。