どれくらい時間が経ったのか。


光の話は遠い国のムカシバナシのようで実感が湧かないというか

ただのお嬢様の私には、あまりに非現実で

あまりに寂しく切なくて。


緊張を隠すように右手に持ったコーヒーカップが

一口も私の口に触れることなく冷たく固まっていた――