「はぁー……」

「何? その溜息?」


文化祭の帰りに直行した美鶴の部屋で大きな溜息。





そう、さっき、心菜から告白? されたんだ。


勿論、返事は……。


してる訳がないっ!



だって……。


本当か?

俺だよ?

マジで?

何で?

柏原は?



そんな色んな感情が一気に押し寄せて来てさ?



てか俺、最近やっと心菜が好きだって気づいたんだぜ?

それなのに、急にこんな展開あり?



いや……ありなのか?

でも待てよ?



ってなるだろ? 普通。

え? ならねーって?

いや、なるってっ!



「ひーろーっ?!」

「うおっ!」


耳元でいきなり叫びに近い大声で呼ぶ美鶴に驚いた。