有明のうちに遊びに行った次の日―


放課後書類作り手伝い二日目である。



瑞穂は有明の顔を見れないな、と思っていたが午前中はなんとか会わずに済んでほっとしている。

・・・嫌でも放課後顔を合わせるのだが。


「晴ちゃん今日一緒にご飯食べよー」


深江がかわいらしい包みの弁当を持って寄ってきた。


「あ゙?!ウチが今日一緒に食べようと思ってたんだけどー。ダリー、ヨソ行こ」


有馬が喧嘩ごしで叫ぶ。


「ちょっ・・・まあまあ!やめなって。3人で食べればいいじゃん」


二人をなだめるとお互い不満そうににらみ合う。


(いっそ一人で食べたいよ・・・)


不穏な空気の中に一切空気を読めない男が一人飛び込んできた。


「瑞穂ーーーー!!メシわけて!!」


嘆きながらそういう彼の手にはすでに大きなパンが二つあった。