黒い雲々が肺で破裂
錯乱の夜に飛び散る悲鳴

まだ生きていたのかと
涙をこぼす少年の後ろに
死神が視えた

伝える術を持つものは
息をひきとり
冷凍されていたのだ

時間が真逆に進む
何度も同じ光景を味わう
真実も現実も失った
それでも世界と
僕だけが息をする

死神が呟いた。
「誰が望んだのだ。」


きっと僕だ。