「……っ!」


な…なんだ、コレ?
何で私、


玲央くんとキスしちゃってるの――?


「…っ」


体勢的に、私が玲央くんを押し倒して襲い掛かってるように見えるけど…違うよね?


私の身体を自分のほうに引き寄せて。

私の後頭部に手を回してしっかり固定して。

ぴったりと唇を重ねているのは、間違いなく玲央くんのほうだ。


なんで――??



訳がわからない。
状況が掴めない。

でも、この感触は文句なしに気持ちがいい。

思わず、目を閉じて酔いしれて……


って、く…苦しいっ!

これでも私、初心者なんだよ。息つぎとかわかんないから!ちっ…窒息しそう。


「ふ…ふぁっ…」


一瞬の隙をついて、なんとか酸素を吸い込んだ。…のも束の間。

玲央くんが私を解放することはなく。再び私の顔を引き寄せて…


「んんっ!」


今度は何っ??

再び重なった唇から、何かが口の中に入り込んできた。

これって、し…舌!?


う…嘘でしょう?