「まりあちゃん、もう離さないよ」


「敦さん…」



敦さんの手が私の腰にそっと触れ、そしてもう片方の手が私の顎を掴む。


目の前の金色の髪がサラリと揺れた瞬間、綺麗な顔が徐々に私へと近づいてきた。







「…愛してる」


「私も」



 そして…



   唇が…



     重な……






パーーーンッ!!!



   …るわけはなかった。