3兄弟につれられて。あたしたちは最初にママの部屋に案内された。


ママの部屋は一回で、玄関のエントランスから、客室とは逆側にあった。


両開きの真っ白なドアを開けると、大きなベッドが目に入る。


その向こうには大きな窓。


窓から見える庭は綺麗な緑の芝生で、庭師の人が水やりをやっている。


「ママ、すごいね!!」


見たこともない大きなベッドに思わず声を上げる。


白い清潔なシーツが、日の光で輝いて見えた。


ママの荷物はその部屋の隅の方にダンボールに入れられたまま置いてあった。


「ママは自分の荷物を片づけなきゃいけないから、未玲はみんなに案内をしてもらいなさい」


「うん。わかった!」


さっきまで1人の部屋が不安だったけれど、豪華な寝室にそんな不安は吹き飛んで、あたしは大きく頷いたのだった。