「「さぁ、行くよ!」」

彼方とアスタリスクはカードを合わせた。

瞬間、


黒髪に白い服の少年が姿を見せた。


「え?」


さくらは絶句した。



「あんたたち―――――――――」


「ごめん。七瀬さん。話は後で」


「――――――その声、如月くん?」


「一応な」


白い服の少年が答えた。


「あんたは」


「さっきの二人さ」


「え?」


「彼方でいいよ」


「ふざけるな!」


「行くよ、アスタリスク!」

(わかった)


彼方にはきこえていた。


脳内で、アスタリスクが囁いていた。


彼方とアスタリスク。


二人は、二人のカードの姿をしたエナジーを合わせると、


このような姿となる。

どちらかが、相手の精神に入り込み、このような姿となる。

入り込んだ精神は、入り込まれた相手にしか聞こえない。