次の日俺は探偵事務所に来ていた


古くからの知り合いで腐れ縁の探偵だ


「琢磨、どうしたんだ?」


「蓮斗、悪いが金はいくらでも出すから調べてほしいことがある」


「会社のこと?」


「私用」


「……何を?」


「時間がないから手短に済ませる」


「あぁ、依頼主の癖に偉そうな」


……蓮斗、それは俺以外の客に言うなよ?


「友美を調べてほしい」


「友美さんを?」


「最近の様子がおかしいんだ……浮気とか……」


「……」


蓮斗が俺のことを凝視する


「……んだよ」


「いや?……浮気してるお前に友美さんも言われたくないだろ?」


……だよなぁ


って


「なんで、浮気してるって知ってるんだよ」


「ある人に浮気調査を頼まれたんだよ」


「誰だ?」


「依頼主のプライバシーを守るのは探偵の仕事なんで親友とはいえ話せませーん」


「チッ!」


「まぁ、調べとくよ……ただ友美さんは浮気なんてしてないと思うよ?


「何でそんなことがわかるんだよ!」


「内緒」