ケータイ小説 野いちご

一瞬のヒカリ

帰り道


一ヶ月に一度の心療内科の帰りに車の中で貰った安定剤を僕は多目に飲む。



まるでお菓子のように水も使わずその錠剤をかじり飲み込む。


一つの銀色のシートに十錠が包装されている。



僕は十錠をあっという間に車の中で飲むと近くの自販機に行ってなるべく苦めの缶コーヒーを買う。



苦めのにするのは、この安定剤を飲むと集中力が散漫になるために苦めなら少しは気持ちもしっかりするのでとの安易な考えからだ。


僕がうつ病や精神的な何かをおかしくてして早いもので十五年以上が経過している。


いっこうに治ってくれる気はせず最初は一つだけだった病名にまるで、昔の蝿取り紙のようにどんどん病名が追加されてる。


今ては病名もきちんと覚えていない。


蝿取り紙に捕まった蝿を数える人は居ないように。


僕はコーヒーを飲んで煙草を吸うと一息つく。


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