「これからどーする?」

絞めたネクタイを緩めながら聞いてくる

「ん゙ー腹減ったぁ」


時計はもう1時をまわっている

「じゃあここの食堂行くかい?」

「食堂あんの!?」

「あぁ。結構美味いよ」

「行く行く!!」

貴志さんとまたエスカレーターに乗って下りる

軽快な音が鳴って食堂の階についた

「今の時間はちょっと混んでるけどごめんね」

「全然大丈夫だよ!早く食いたい!」

「ははは」

奥の方の窓際に腰掛ける
そこからは社長室よりも低いが街が見えた

「何にする?」

「ん゙ー迷う。貴志さんは?」

メニューには食堂とは思えないほどの品揃え

「ビーフシチューかな」

「じゃー俺、スパゲッティでいいや。あと苺パフェ!」