康平は周りの喧騒に反応することなく、夢の中にはいっているようだ

悠真
「コイツ、テスト始まってすぐ寝たぞ?」


野々香
「ホントに大丈夫かしら?取りあえず起こしましょう」


呆れながらも、野々香はポケットから杖を取り出すと、軽く振った


康平の机の上にあった筆記用具が浮かび上がり、1m程の高さから持ち主目掛けて落下した


康平は、当たった衝撃に反応し、伸びを一つすると置いてあった眼鏡を掛けた


康平
「あれ?もう終わった?」


最早、テストなどどこ吹く風である


悠真
「お前、そんなんでテスト大丈夫なのかよ?」

康平
「大丈夫だって。全部埋めた」


野々香
「え?あの短時間で?」


康平
「解んないのは全部3にした。やっぱマークシートは楽でいいや」


どこが大丈夫なのだろう


悠真
「ま、まぁ良いや。じゃ、テストも終わったし…」


康平
「帰って寝る」


悠真・野々香
「寝んな!」