気持ち良い風が吹く丘


そこに2つの人影があった


1つは180cmはあろう長髪の男


もう1つは小柄な少年


2人は二言三言会話すると手を握りあう


すると2人の身体が光に包まれた


光は数秒で消えた


ポカンとした少年が男と手を離す


その手を見るとたちまち喜びに変わった



「これからはお前の道だ。大きくなったら俺に会いに来い」


そう言って男は踵を返して歩き出した


その後ろ姿を見つめる少年


しかし、丘に突風が吹く


ほんの一瞬の出来事に目を瞑る少年


目を開けたときには男の姿は消えていた