ケータイ小説 野いちご

冷酷彼氏の憂鬱

○別れるんです

 下校時間。

 私は笑顔で寺本くんに話し掛けた。

 大丈夫、ちゃんと笑えているはずだ。

 寺本くんはやっぱり不機嫌そうな顔をしていて、何も喋らずに私に背を向けた。

 ついには無視されちゃった。

 でも、私はめげない。


「一緒に帰ろう?」

「無理。約束あっから」

「……一緒に昼食を食べた女の子と?」

「っせェな。お前には関係ないことだろ。っつか、話し掛けんな。耳障りだ」


 ……これが彼女に対する態度なんて、ね。

 悲しいを通り越して笑っちゃうね。

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