教室に入ると。

「あれ?かがみん、大丈夫?」

教室に数名クラスメートが残っていたが、児玉くんの姿はなかった。

「うん、もう全然頭痛ないよ。サボりすぎたくらい」

と言うと笑われる。

「あのさ、児玉くん、どこに行ったか知ってる?」

「え?児玉くん?」

「うん、保健室連れて行ってくれたお礼を言いたくて」

私の言葉にクラスメート達はなるほど、という顔をした。

「あー、そうだね。でもごめん、わかんないや」

「私もー」



結局、クラスメートからは情報は得られず。


ちょっぴり雑談をしてから、教室を出ることにした。





―――どこ、行ったんだろ。


職員室はさっき行ったし。

どこかで入れ違ったかな。



そう思ったあと、



―――あ……図書室……。


もしかしたら図書委員の仕事してるかも、と気付いて図書室に行くことにした。