ケータイ小説 野いちご

「秘密」優しい帰り道【完】

●私の秘密
 戸惑い




次の日、


凪さんの『勉強頑張れ』の言葉を胸に、

もらった飴を時々眺めながらテスト勉強したおかげか、

確認テストは、けっこううまくいった......と思う。


放課後になり、

何人かと教室で少し話をしてから、

茜と一緒に玄関を出ると、


ドキドキしながら校門へと向かった。



「確か塾も今日テストだよね、なんかテストばっか。


もう、早く受験終わってほしいよ。ねぇ、くるみ。


くるみ?」



「あぁ、ごめん。えっと......」


校門の先の笑吉屋が気になって、茜の話を聞いてなかった。




「もう!塾のテスト頑張ろうね」




「あっ、うん。そうだね」


校門に近づき、自販機前のベンチが見えた。


あ.......いた......





「じゃあ、また塾でね」


茜は私に軽く手を振って高校の方へと歩いて行ってしまった。



私も手を振ると、ちらっとベンチを見た。


今日はベンチにふたりしかいなくて、


凪さんは昨日と同じ場所に座っていた。




「あ、昨日の!」


昨日、私をからかった人が、今日も凪さんの向かい側に座っていて、

私に気づいて声をかけてきた。


すると凪さんがくるっと振り向いて、私を見ると優しく微笑んだ。






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