−7年前−

「はじめましてっ!!ぼく、“さくらぐみ”のくろさき るいですっ、よろしくね?」


そう言いながら私に声をかけてきた黒崎琉生くん。


初めてみた君は本当に天使みたくて、可愛い王子様………。



「ねぇ、きみのおなまえは?」


人見知りだった私はいつも独りぼっちだった。


「えっと……、“ももぐみ”のかみつき みや……」


小さな声で少しビクビクしながら答えてたなぁ。



「そっか、みやちゃんね!!なんか、ねこの鳴き声みたいだね“みゃー”って」


そんな事を言う君が猫みたい。