あれから、一時間目も二時間目も終わって、三時間目の授業が始まったのに。


忍君と美桜さんは戻ってこない。


周りの人たちも気になるのかひそひそと話している。

「ねぇねぇ、やっぱあの二人付き合ってんのかな!?」


「じゃない?お似合いじゃん。美桜ちゃん美人だし」

ズキンー…


胸が痛んだ。


でも大丈夫。


私には雅君がいる。


教科書の間に挟まれたゲームの画面越しに、雅君が微笑んでいる。←授業中にこっそりいつもやっている※イイコは真似しないでね!

『真奈美、これからも一緒にいような♪』


そうだよ。雅君は私に欲しい言葉をくれる。