「雪希お姉ちゃーーーーん!」




夕方、彩芽ちゃんと大くんが、プールから帰ってくる。


お昼を食べた後、私は純麻くんの家事の手伝いをした。

おかげでいい気分転換になり、夕方にはもうすっかり元気だ。

玄関の掃除をしていたら、ちょうど彩芽ちゃんと大くんに行き合った。




「2人共おかえり!ぬいぐるみ、ありがとね!」


2人に駆け寄る私。




「ううん!あれは、私と大からのプレゼントだよ!」

「ねえ、雪希おねーちゃん!今日プールでね!………」


最後に会った時と、2人は変わらない態度で、私に接してくれている。

それが私とっては、すごく嬉しいことだった。




「賑やかだな」




「あ!源喜兄だ!」


玄関先で3人で話していると、突然源喜さんが現れた。



「おかえりなさい…」

「ただいま」


源喜さんは、今朝会った時の雰囲気とは違い、ラフな格好をしていた。



源喜さん…毎回違う一面を、見せてくれるなぁ…

毎回ちょっとだけ、ドキドキしちゃう…




「雪希。ちょっといいか?」