れいちゃんどこおおおおおおおおお



心の中で叫ぶ私は、初めての都、京都の街を歩く。

沢山の荷物を持って沢山歩いたから、もう足が痛くて痛くて仕方ない。


はぐれちゃったれいちゃんに電話しても、メール入れても、連絡がない。もうれいちゃんを探すのも疲れた。


れいちゃん、絶対男引っ掛けてるか、引っかかってるでしょ…!


というか、れいちゃん。旅行きてまで私じゃない人と遊ぶなんて…!方向音痴ってわかってるくせに…!


怒りで興奮してきた。


興奮してる自分を落ち着かせるついでに、足を休めるつもりで近くの大きくて有名な公園の中にあるベンチに座った。

携帯を取り出して、GPSを使ってみる。

が、さっぱりわからない。



仕方なしに方法を考える。


色々考えながらぼーっと人を眺める。


私の頭の中で "人に聞く" という結論に至ったその時、目の前の人が沢山の譜面をバラ撒いた。