《雅 side》

私は呼ばれ、結局五人とも私に

お世話になることになりました。



それから一週間。


ある朝の光景が。

















五「うわ、コレ何だァ?!」



佐「ぎゃあああああ!!??

五右衛門!!熱いから近付けるなあぁ!!」



半「…………これは一体何という物だ??」



小「………………………………(アワアワ)。」



才「……………………………Zzzzz...。」






……………毎回毎回凄い光景ですね………。



五右衛門、佐助、半蔵さん、風魔さん、

才蔵は、皆同じような反応をします………。

この時代の物にいちいち大袈裟にw

才蔵は一番遅起きなので、基本反応しません。

嗚呼、そういえば名前呼びが変わりましたね。

五右衛門、佐助、才蔵は呼び捨てです。

半蔵さんは紳士的なので、

さん付けにしました。

風魔さんには未だに避けられているので、

時々名字で呼んで話し掛けるくらいです。




今は冬なので寒いかと思い、

カイロを渡しましたら、先程の様な

反応をされましたww



予想通りの反応で笑いが止まりませんww




『それはですね。カイロというものです。

空気に触れると、徐々に温かくなります。

今は空気に触れてかなり経ちましたので、

温度が随分上がっているようですね。』





半「……………空気に触れると温まるカイロ。

ふむふむ……………。」



小「………………………ふーん…………。」



五「…………アチっ。あつつっww」



佐「……確かに温いなぁ………♪

これなら外に出ても寒くないな♪♪」



才「…………………………ハッ。

………………おはようございます、八雲様。」




『嗚呼、才蔵、目が覚めたんですね。

今、朝食を用意しますね。』



才「はい。ありがとうございます。」



少しは、この時代の生活にも

慣れたようですね。



数日前、ご飯を用意しましたところ、

予想以上に喜んで頂けました。


どうやら、この時代に来る前までは

良い物を食されて無かったようです。



まだ私に反抗します風魔さんも、

ご飯に関しては目を

キラキラ輝かされましたw









─────そんなこんなで色々と

生活していたある日の事でした。




突然、風魔さんがこんな事を言い始めました。




小「……………八雲さん……………。

外に……………出たい。」




『外……………ですか。…………何故です?』



小「…………………外の世界を、見たい。

仮にもお前に世話になってる身だ。

許可を得ようと思ってな。」




『外に出るのは構いませんが、

先週の二の前にならない様、

私が先導させて頂きます。

それでもよろしいでしょうか。』




小「…………………………………嗚呼。

仕方ないが………そうさせてもらう。」



半「私もご一緒してもよろしいですか?」



五「俺も俺もっ!!」



佐「雅が行くなら俺も行くぞ!?」



才「………………皆が行くのなら…………

俺も行く………………。」




『仕方ありませんね。

全員で行きましょう。

忍び装束に着替えて下さい。』









外、ですか。


皆さんが来てからほとんど

外に出れていません。


私が家に居ないと何をするか

分かりませんからねw





そんな事を考えていますと、いつの間にか

五人共着替えていました。


…………速いですね…………w




『…………それでは、少しばかり外へ

行きましょうか。

決して私の言う事以外の

行動をしないで下さい。

もしそうなれば、以前の様な

風魔さんや才蔵の様になります。

……………気を付けて下さいね…………。』



「「「「「嗚呼(はい)(……)(うん)。」」」」」