次の日。

学校に行くと、いままでとはちがう視線が突き刺さった。


きっと昨日の噂がもう広まってるんだ。

こんな小さい学校だもん、すみずみまで噂が行き渡るのもあっと言う間だよね。



廊下から教室をのぞくと、あいつがいた。


島田光太郎。

小津くんといつもの調子で笑ってる。



でも、あたしと目が合うと、その笑顔は引っ込んだ。


あからさまに感じわるっ。

あんなに馴れ馴れしく話しかけてきてたくせに。


教室に入っても、誰もあたしに話しかけてこない。

昨日桂木沙弥のことを話してくれた子も、遠巻きに見てるだけ。



別にいいけど。

わかってたことだし。


こんなことで、あたしは傷ついたりしないんだから。