「たくさん買えたー!
楽しかった♡」


「…疲れた…」


夕日が沈み、あたりが深い闇に包まれはじめた頃、私と月夜は帰路についていた。


買いたかったものがたくさん買えた私はすごく幸せな気分に浸っていた。

そんな私とは対照的に月夜は、今の闇にピッタリなくらい疲れ切った顔をしていた。


「月夜…大丈夫?」


死神だから疲れないだろうと思い、月夜を引っ張り回し、その上荷物持ちにもなってもらった。


「死神でも疲れるんだね。」


「…当たり前だろ…バカ…。」


「ごめんね。」


「しかもターゲットがここまで元気なのは初めてだからな…久々こんなに動いたわ……」