『あたしは、実花さんとは違う。先生のことも、陥れようなんて思わない。』



 蛍ちゃんの言葉が、胸に刺さった。





 蛍ちゃんを降ろして走り出す車の中。



 何度も、何度も、思い出す。



 私だって、瞬のことを陥れたくない。


 でも、暴走しちゃって止まらない。



 蛍ちゃん、ごめん。


  ごめんね……



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 私と瞬の出会いは、大学のころ。


「ねぇ、そこの君!!」


 その声に、振り向いたら。



 声が出ないほどのイケメンがいた。




 それが、瞬だった。