-その日の夕方-




「姫様!何なんですか!?
あの、野朗は!?」




プンプンと怒りながら私に言うマリー。




「野朗って・・・レイン様のことですか?」

「そうです!!だって、姫様に向かってお前のことは好きじゃないみたいな言い方をして、あげくに自惚れるな!って・・・。
お前は何様だ!って感じです!!」




顔を真っ赤にして怒るマリーに苦笑していると、マリーの側にいたメリーが平然とした態度で言った。




「レイン様、でしょ。
そんなことも分からないの?マリーは・・・。」




クスクスと笑うメリー。


その言動と行動は、更にマリーを怒らせる材料となった。




「何よ!メリーなんて羊のくせに!!」

「また、羊か・・・。
それしかマリーには頭がないの?」

「そんなの作者の書き方が悪いせいよ!!」

「あぁ、それには同情するよ。」




二人して言い合う様子を見て私は苦笑する。